●大腸がんとは
2011年05月13日
大腸は、胃や小腸で消化吸収された食べ物の残りから水分を吸収し、便として排泄するための最終処理を行います。大腸も胃や食道と同じように、内側は粘膜で覆われています。腸壁の最も外側は腹膜(漿膜)で覆われ、粘膜と腹膜の間に筋肉層があり、胃と同様に5層構造になっています。
大腸は大人の場合で長さが1.5メートルくらいあり、内側から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸とに分けられます。
大腸がんはこれらすべての腸の最も内側の粘膜にできますが、日本人には直腸と、便が長く滞留するS状結腸のがんが多く、全体の約70%を占めているといわれています。
大腸がんは、粘膜の分泌組織にできる「腺がん」と粘膜の表面にできる「扁平上皮がん」とありますが、大部分は「腺がん」です。