●胸腔鏡下手術とは
2011年05月13日
胸腔鏡下手術は、主に肺がんで行われている手術療法です。胸腔鏡下手術は胸に小さな穴を開け、その穴の中に内視鏡や電気メスを入れ、ビデオのモニターを見ながら行う手術で、技術としては腹腔鏡下手術と同じです。
従来の肺がん手術は胸を切り開いたり、肋骨の一部を切除したりするため、患者の身体へのダメージが少なからずありました。胸腔鏡下手術は1990年代初めから行われていますが、当初はまだ難易度が高く、主に早期がんで行われていました。
約20年を経て、胸腔鏡下手術は手術機器などの性能が格段に進歩し、以前は難しかったリンパ節切除も行えるようになっています。健康保険も適用されており、2007年時点で胸腔鏡下手術は肺がん手術の約46%を占めているといわれています。肺がんでは身体に負担の少ない手術が多く行われるようになっています。
<胸腔鏡下手術のメリット>
患者の身体に負担の少ない手術
胸腔鏡下手術は、一般的な開胸手術のように胸を切り開いたり、肋骨を切除したりすることなくがんの病巣を切除することができます。患者の身体への負担が少なく、手術機器や技術の進歩によって、筋肉や神経もほとんど傷つけることなく行えるようになっているといわれています。
<胸腔鏡下手術のリスク>
胸腔鏡下手術は手術機器などの進歩によって、以前に比べてリスクは少なくなっているものの、医師の熟練度による差がまったくないとはいえません。