胆のうがん・胆道がん特有の症状
2011年05月13日
・上腹部や右肋骨下の鈍痛
胆のうがん、胆道がんともに初期にはほとんど自覚症状はありません。
がんが進行すると、もっともよく見られるのが上腹部や右の肋骨下の鈍痛です。胆のうがん・胆管がんは高い確率で胆石を併発していることが多く、がんに加えて胆石もできている場合は、強い痛みが繰り返し起こり、その痛みは右側の背中へ広がるような痛み方をすることがあります。
胆のうがん、胆道がんでは次のような症状が現われることがあります。
黄疸
がんが進行することで、胆道が狭くなったり、完全にふさがれてしまったりすることがあります。そうなると胆汁が十二指腸に流れず、血液の中に逆流してしまうため、黄疸が現われることがあります。黄疸は進行がんではよくみられる症状です。
激しい腹痛、食欲不振、体重減少、白色の便
胆汁が停滞して胆管内の圧力が高まると、お腹が激しく痛むことがあります。食欲がなくなり、体重が減少することもあります。十二指腸に胆汁が流れないことで、白色の便が出ることもあります。
右側肋骨下のしこり
胆管がふさがれてしまうことで、右側の肋骨の下あたりにしこりを感じることがあります。進行したがんの場合は、がん腫瘍そのものを触れることができることもあります。
発熱、全身倦怠感、皮膚のかゆみなど
全身におよぶ倦怠感、胆汁に細菌が感染することによる発熱、黄疸が進むことで皮膚がかゆくなるなどの症状が現われることがあります。