膀胱がん特有の症状
2011年05月13日
膀胱がんでは次のような症状が現われることがあります。
血尿
膀胱がんは初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると起こる特徴的な症状として血尿があります。血尿が出ても排尿時やそのほかのときにも痛みがなく、目で見て明らかに尿に血液が混じっているようなとき(尿が赤色もしくは茶色になっている)は、膀胱がんの可能性が高いと考えられています。
排尿時の痛み、下腹部痛
膀胱がんの進行によって排尿時の痛みや下腹部が痛むことがあります。細菌の感染によって膀胱の粘膜に炎症が起こる「膀胱炎」の症状と似ていますが、膀胱炎が抗生剤の服用で改善するのに対し、がんは抗生剤を服用しても症状が治まりにくいという特徴があります。
背中に鈍痛
膀胱がんが広がり、腎臓から膀胱へと流れてくる尿の出口である「尿管口」をふさいでしまうことで尿がせき止められ、「尿管」や腎臓から尿が集まる「腎盂」が大きく拡張してくることがあります。これを水腎症といい、背中に鈍痛を感じることがあります。