肺がんになりやすい人
2011年05月13日
肺がんのリスク要因としては、次のようなことが考えられます。
たばこの煙
肺がんの原因として切り離して考えることができないのがたばこの煙です。たばこの煙には40種類以上の発がんを促す物質が含まれています。そのため、喫煙量が多く、若いとき(15歳以下)から喫煙を続けている人ほど肺がんになりやすいといわれています。
日本人を対象とした調査(2006年メタ・アナリシス)でも、喫煙習慣のある男性で肺がんになるリスクは4.4倍、女性で2.8倍という結果が出ています。
特に喫煙者は、喫煙指数(※)が400以上の方は高危険群とされています。
(喫煙指数<一日本数×年数>)が400以上の方は高危険群とされています。
また、自分は喫煙しなくても、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙も肺がんのリスクが高まります。受動喫煙のない人とある人とを比べると、受動喫煙のある人の肺がんリスクは20~30%高くなると考えられています。
※喫煙指数=一日の本数×年数
有害物質
有害な物質(ディーゼル排ガス、放射線、アスベストなど)にさらされることの多い職業の人も肺がんリスクが高いといえます。
また室内でも、石炭ストーブの燃焼や、不純物が混じった植物油を高温で調理をするなど、常に室内環境が汚染されている場合も肺がんのリスクが高まるといわれています。
まだ研究段階ですが、遺伝的な要素もあると考えられています。