大腸がん特有の症状
2011年05月13日
大腸がんができると、次のような症状が現われることがあります。
便通の異常、腹痛、血便、残便感など
大腸がんの自覚症状は、がんの進行度や大きさ、発生している場所などによって違います。大腸がんの主な症状は便秘と下痢を繰り返す、排便したのにすっきりしない(残便感)などの便通の異常や腹痛、便に血が混じる(下血)、便が細くなるなどで、S状結腸や直腸がんで多くみられます。
中でも血便は何度も繰り返し起こりますが、直腸がんは肛門に近い部分に発生するため、血便に気がついても痔と勘違いして、受診せずに放置されてしまうことが少なくありません。大腸がんの場合は血便があっても肛門痛がなく、痔では肛門痛があるという違いがあります。
排尿障害、血尿など
直腸がんが進行して近くの子宮や膀胱にがんが広がると、排尿障害や血尿、膣から便がもれるなどの症状が現われることがあります。
血便、貧血、腹痛、お腹が張る、痛みのあるしこり
盲腸や上行結腸など肛門から離れた場所にがんができている場合は、血便に気がつくことは少なく、貧血が起きてがんに気がついたり、がんの成長によって腸の内側が狭くなることで起こる腹痛やお腹が張った感じがする(腹部膨満感)、痛みのあるしこりによってがんに気がつくことがあります。
大腸より先に肺、肝臓に転移したがんのほうが先に見つかることもありますが、この場合は大腸がんがかなり進行していると考えられます。