大腸がんのステージ(進行度)
2011年05月13日
ほとんどの大腸がんは、結腸と直腸の粘膜の分泌腺組織にできる腺がんで、初期の頃には直腸や結腸の粘膜やポリープが膨らんできます。
進行すると、結腸の壁や直腸の壁に広がり、周囲のリンパ節や腹膜、膀胱、子宮などへ転移します。
特に、直腸壁の血液は主に肝臓に流れているため、直腸壁にがんが広がると肝臓に転移しやすくなるといわれています。
大腸がんは、がんの大きさではなく、大腸の壁の中にどのくらいがんが深く食い込んでいるか、リンパ節の転移はどうか、大腸から離れた臓器への転移(遠隔転移)があるかどうかによって進行度が分類されています。
医学的には2つの分類方法を用いて行っています。
大腸がんのステージ
【デュークス分類】
デュークスA(95%):がんが大腸壁内にとどまるもの
デュースクスB(80%):がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの
デュークスC(70%):リンパ節転移のあるもの
デュークスD(10%):腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移があるもの
【ステージ分類】
0期:がんが粘膜にとどまるもの
Ⅰ期:がんが大腸壁にとどまるもの
Ⅱ期:がんが大腸壁を越えているが、隣接臓器におよんでいないもの
Ⅲ期:リンパ節転移のあるもの
Ⅳ期:腹膜、肝臓、肺などへの遠隔転移のあるもの